60代以降の方々が読む官能小説

中高年の恋愛と性を描いた官能小説です。年を重ねても恋愛したい、セックスしたいという願望と妄想を重ねてみました。

▲禁断の訪問

田中家のリビングは、いつも重い空気に満ちていた。

夫の昭夫は82歳。数年前の脳梗塞で、左半身が完全に麻痺し、

言葉を発することもできなくなっていた。

 

ベッドに横たわる彼の目は、時折妻の美佐子を追うが、

それ以上の動きはなかった。

72歳の美佐子は、そんな夫を一人で介護していた。

朝から晩まで、食事の介助、入浴の手伝い、薬の管理。

彼女の肩には、想像を絶するストレスがのしかかっていた。

 

訪問理学療法士の浩一は、68歳のベテランだった。

毎週二回、昭夫のリハビリのために家を訪れる。

彼は穏やかな笑顔で昭夫の体をマッサージし、関節を動かす。

だが、最近、彼の視線は美佐子に向かうようになった。

彼女の疲れた表情、細くなった腰回り、それでも残る

女性らしい曲線。

 

浩一は、妻の孤独を嗅ぎ取っていた。

ある日の午後。リハビリが終わった後、美佐子は浩一にお茶を

出しながら、ぽつりと愚痴をこぼした。

 

「主人がこんなになってから、もう何年も…。

 私、一人で抱え込んで、息が詰まりそうなんです。」

 

浩一は優しく頷き、彼女の肩に手を置いた。

 

「大変ですね。でも、美佐子さんはよく世話をされていますヨ」

その言葉に、美佐子は少し心が緩んだ。

 

浩一の手は、徐々に大胆になった。

お茶の後、彼は美佐子を背後から抱き寄せた。

「浩一さん、何を…」美佐子は抵抗しようとしたが、

長い間触れられていない体は、予想外の反応を示した。

 

彼の手がスカートの中に滑り込み、温かく湿った場所に触れる。

最初は拒絶の言葉が出かかったが、指の動きが優しく、

巧みだった。

 

ストレスが溜まりに溜まった体は、まるでダムが決壊するように

反応した。 「あっ…いや…」

美佐子の声は、抵抗から喘ぎに変わった。

 

浩一の指がリズミカルに動くたび、彼女の体は震え、

膝がガクガクした。

長い間忘れていた感覚が、波のように押し寄せる。

彼女は壁に手をつき、背中を反らせた。

 

一気に頂点に達した瞬間、美佐子は声を抑えきれず、

小さく叫んだ。オルガズムの余韻に浸りながら、

彼女は浩一の胸に寄りかかった。

 

「こんなの…いけないのに…」

浩一は微笑み、彼女の耳元で囁いた。

「これで少し、楽になるでしょう? 長年のご褒美ですよ」

 

それ以来、浩一の訪問は二人の秘密の時間となった。

昭夫は二階のベッドで静かに横たわっている。

浩一はリハビリを素早く済ませ、美佐子をリビングに引き込む。

夫の存在を無視し、後ろから彼女を抱きしめる。

 

スカートを捲り上げ、腰を押しつける。

美佐子は最初こそ罪悪感に苛まれたが、体は正直だった。

長い間触れられていない肌が、浩一の熱に溶けていく。

 

ある日はキッチンで、美佐子が皿を洗っている最中、

浩一が背後から忍び寄り、手を伸ばす。

彼女の腰を掴み、後ろから繋がる。

腰を振る美佐子の動きは、徐々に積極的になった。

 

「もっと…強く…」彼女の声は囁きだが、情熱的だ。

浩一の息が荒くなり、二人は一体となる。

台所のカウンターに手をつき、静かに、激しく。

 

別の日は洗面所で。鏡の前で、美佐子は浩一の視線に晒されながら、

後ろから受け入れる。

鏡に映る自分の顔が、快楽に歪むのを見る。

夫の部屋から、かすかな物音が聞こえる気がするが、無視する。

 

ストレスが解消されるたび、美佐子は生き返ったような気がした。

 

昭夫は、二階のベッドからすべてを察していた。

言葉が出せず、体が動かない彼の目は、耳を澄ます。

階下から聞こえる微かな音。妻の抑えた喘ぎ、男の息遣い。

 

最初は幻聴かと思ったが、繰り返される訪問のたび、

それが現実だとわかる。嫉妬と無力感が、心を蝕む。

妻の顔が、最近少し輝いていることに気づく。

 

彼女が自分を介護する手つきが、優しくなった気もする。

 

でも、それは彼の苦痛を増すだけだった。

浩一の訪問が続く中、美佐子は罪悪感を抑えきれなくなった。

 

「主人が…気づいているかも…」

 

浩一は彼女を抱きながら、囁く。

「それがどうしたんです? あなたは生きているんですよ。」

二人はさらに大胆に。リビングのソファで、後ろから繋がり、

腰を振る。

昭夫の視線が、階下に向けられていることを知りながら。

 

果てしない渇望関係は深みを増した。

美佐子は浩一の訪問を待ちわびるようになった。

夫の介護は変わらず続くが、心の隙間を埋めてくれるのは

浩一だけ。台所で、洗面所で、リビングで。

後ろから繋がるたび、彼女はオルガズムに達し、ストレスを解放する。

 

浩一の腰の動きは、彼女を支配する。

昭夫の察する視線が、二人の興奮をさらに煽る。

 

だが、この関係は永遠ではない。

いつか、崩壊するかもしれない。

でも今は、ただ渇望に身を任せる。

美佐子は浩一の体にしがみつき、腰を振る。

 

「もっと…ずっと…」

昭夫の目は、静かに天井を見つめていた。

言葉が出せない彼の心は、嵐のように荒れていた。

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<注意>■
     ご了承願います。

 

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